立ち姿は、まっすぐ。断面は、真円に近い。

阿蘇南郷檜の特性

実生ヒノキ。日本の大半のヒノキがこのタイプです。
その名称の通り、実から種を採取して育てるヒノキです。
日本各地のヒノキは、一般的にそのほとんどが実生と言えます。
雄花と雌花の受粉によって発芽するため、遺伝的に母樹の特性、
樹形をそのまま引き継ぐことは不確定です。
 
ナンゴウヒ。品種と特性で明確な違いがあります。
挿し木により、枝を「直接挿して育ててきた」ヒノキです。
単に挿せば根付くのではなく、その発根や着生には確かな知識と
技術が必要不可欠。確かな技術により育てられたナンゴウヒは
遺伝的に母樹の特性を引き継ぐことができ、
優良性、均一性を保つことができます。

林で見比べよう、樹の違い、それぞれ。

一般のヒノキとナンゴウヒの違い
生まれながらの優良材。

「通直完満」という言葉が、数字から証明できるヒノキ。

生まれながらの優良材。

一般的に樹木は、地面に近い根元の部分が太く、
梢にかけて少しずつ先細りしていくのが特徴です。
しかしながら阿蘇 南郷檜は根元から直立し、梢まで均一の太さで
立ち上がっている「通直完満性」が高いことが大きな特徴。
断面も「真円」に近く、生まれながらに優良材の特性を持っています。

樹木にみられる欠点、病害に強い。

一般的なヒノキの場合、根元が酒トックリのように膨らむ「徳利病」が
32.7%も認められますが、阿蘇 南郷檜の場合0.7%。ほとんど発現しません。
これは傾斜地においても同様、根曲がりがないことが認められています。
「根元から確実に1番玉が取れる良材」
「真っ直ぐに立ちがあがった美しい樹形」という評価を得ています。

徳利病の発現割合

他種ヒノキ:実生の場合

他種ヒノキ:実生の場合

徳利病とは根元がトックリのように肥大すること。
<実生の場合> 32.7%が発生

ナンゴウヒ:挿し木の場合

阿蘇南郷檜:挿し木の場合

<挿し木の場合> 0.7%の発生にとどまる

徳利病の発生率

通直完満

ナンゴウヒの特徴を表す言葉として
「通直完満」があてはまる。
ナンゴウヒが挿し木により育つ故、
傾斜地や湿り気のある土地でも
まっすぐ、大きく育つ。
成長特性
ナンゴウヒは、平均成長量の
最大の時期が樹齢120~130年付近であり、
100年生以上でも成長が落ちない
「晩生型」と言えます。
ナンゴウヒ断面
成長の特性
南郷檜
ページトップへ
次のページへ